活動レポート

第19回 移住労働者の集いを開催しました

2018年6月6日 水曜日
2018移住労働者の集い
当事者アピールの様子

2018年6月3日、板橋区立グリーンホールにおいて、第19回 移住労働者の集いを開催しました。

はじめに、基調講演として上智大学教授 田中雅子氏をお招きし、「移住労働者の権利~いま世界では~」というテーマでお話しいただきました。国連の枠組みで移住労働者の権利を守る国際条約があるものの、日本を含めたほとんどの先進国が批准していません。その一方で、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」では「十分に管理された移民政策」について述べられています。田中氏は「十分に管理された移民政策」は移住労働者の就業機会を制限することにもつながるため、国際的な政策の推移も注意深く見ていくべきであると指摘しています。

次に、移住労働者である参加者自身からのからのアピールがありました。労災や不当解雇の当事者たちが自分たちのケースを訴えました。非正規滞在家族の子どもたちからも自分たちの現状などを訴え、会場では涙ぐむ参加者の姿もありました。

最後に、この会の締めくくりとして、移住労働者の権利を守る宣誓をしました。私たちはともに連帯し、移住労働者にとって真に公平な社会を実現できるよう努力していくことを誓いました。

非正規滞在のフィリピン国籍Y君~私たちの声伝えるプロジェクト#3~

2018年2月26日 月曜日

現在行っている「家族一緒に!」キャンペーンの一環で非正規滞在の皆さんの声をお伝えしています。
今回はフィリピン国籍の専門学校生Y君です。
母親とともに在留資格のない非正規滞在の状態で在留を続けています。

「私にはビザがありません」

 私はフィリピン国籍で日本で生まれ育ちました。フィリピン国籍の母と二人暮らしです。私の母は日本語を書けず話すのもカタコトですが、女手一つで育ててくれました。
私と母には在留資格がありません。私は小さい頃に母と一緒に入国管理局に行きました。その場所がどんな所なのか分からないまま母についていき、面接官と話をする母が悲しく辛そうだったのを覚えています。私は十六歳から仮放免を更新するために入管に行くようになりました。私のような外国人は本来は収容されるそうですが学校に行っているため特別に放免されているそうです。そのため仮放免を1ヵ月ごとに更新しなくてはいけません。母と同じ立場に立たされ初めて現実を知りました。私は日本で生まれ日本で育ったのに犯罪者のような立場でした。普通の生活をしているだけなのに色々と制限がありとても苦しく辛いです。
 今、私は母と一緒にフィリピンに帰るよう入管に言われています。私は日本語しか話せず、フィリピンに行けば私の夢や私の思い描く将来が崩れてしまいます。

私達のような在留資格のない外国人はたくさんいます。全員が悪い人ではありません。もっと多くの日本の方に、私たちのような外国人の生活を知ってほしいです。私たちは在留資格取得のために一生懸命に今を生きています。

村上連合総合局長に政策提言を手渡しました

2018年2月26日 月曜日
市民懇提言提出
提言提出の様子

一昨年9月から近年の在留特別許可をめぐる状況、「在留特別許可に係るガイドライン」の運用等について市民が幅広く議論する場として在留特別許可に係る市民懇談会(座長 水上徹男立教大学教授)を設立し、学習会やミニシンポジウムを開催するなど議論を重ねてきました。

 市民懇談会は、これまで13回にわたって開催され、名城大学の近藤敦先生など専門家の意見聴取を行ってきました。また在特市民懇談会として政策提言を作成し、法務大臣の諮問機関として設置されている第7次出入国管理政策懇談会に提出することも決まりました。

昨年11月から文案について議論を重ね、第7次政策懇談会の最終日である2月19日に政策提言を政策懇談会の委員を務めている村上陽子連合総合局長に手渡しました。当日、市民懇談会からは水上座長、山村淳平先生(港町診療所)、吉成勝男(A.P.F.S.理事)の3名が連合本部を訪れました。

 村上総合局長は、政策懇談会の場で在留特別許可や非正規滞在外国人の問題についてあまり取り上げられることはなかったが、本日の要請を受けて実態に注視していく旨のお話がありました。また古賀友晴労働法制対策局部長からは、法務省入国管理局が「在留特別許可に係るガイドライン」を作成した際の連合の果たした役割についてお話がありました。

 在特市民懇談会は、政策提言を提出したことで、いったん終結となります。4月以降、公開報告会を実施する予定です。

APFS設立30周年パーティーを開催しました!

2017年12月18日 月曜日
30周年
30周年パーティーの様子 ウットロン

12月10日、APFS設立30周年のパーティーが開かれました。会場はAPFS理事の一人が経営するイタリアンレストラン「パドマ」。様々な国出身のメンバーたちや弁護士、医者、学者など、これまでのAPFSの足跡がうかがえる120名超の面々が参加しました。

会の途中途中では参加者から祝辞が述べられました。APFSとともに闘い在留特別許可を勝ち取った元非正規滞在のメンバーからは、非正規だった時の思い、そして在特を取り、今では「永住者」となった、日本国籍を取った、ビジネスで成功した、など様々な報告がありました。当時の子どもたちがすっかり大人になり結婚やこどもの出産を報告する場面もありました。APFSを設立したバングラデシュ国籍のメンバーたちも参加し、同じく設立者であるAPFS相談役の吉成と設立時のことを懐かしむ時間もありました。最後はバングラデシュ音楽のバンド「ウットロン」の演奏で締めくくり、今後も40周年、50周年とAPFSを盛り立てていこうと会場が盛り上がる中、閉会しました。

「家族一緒に!」キャンペーン第2弾 子どもだけミーティングを開催しました

2017年11月6日 月曜日
子どもだけミーティング
子どもミーティングの様子

2017年10月28日、板橋区立文化会館において、「家族一緒に!」キャンペーンの第2弾として子どもだけミーティングを開催し、在留特別許可を求める子どもたちと支援者の11名が参加しました。これは、先月行われた本キャンペーンのキックオフイベントで在留特別許可を求める当事者から「子どもたちだけで話す場をぜひ作って欲しい。」という強い要望があり、それを受けて今回開催が実現しました。子どもたちは、主に家族との関係や学校生活、進路、就職についての思いを共有し、活発な意見交換がなされました。

子どもたちにとって最も身近な存在は家族ですが、それに対する気持ちも、状況によって様々であることがわかりました。「親が母国に帰国できない状況を理解できる一方で、非正規滞在の状態が続いていることは親の責任を感じる時もある。」など率直な意見があり、葛藤する様子も伺えました。

また、学校生活に関しては、皆勉強を一生懸命に取り組み、友人たちと楽しく過ごしていると話していました。しかしながら、部活動で運動部に所属している子どもたちは、怪我が心配で思い切りプレー出来ない悩みをあげていました。それは非正規滞在者は健康保険に加入できないため、容易に病院で治療を受けることができないためです。このように一見充実した学校生活であっても、在留資格がないことによる影響は避けられません。

子どもたちの今後の課題としては、やはり進路や就職です。非正規滞在者は就労が認められていないため、就職ができません。進学したとしても、学費を賄うためのアルバイトもできないという辛い現状を語る子どもたちもいました。

なお、ミーティングには過去に在留資格がない子どもだった方も参加し、自身の経験も踏まえ、子どもたちに「絶対に諦めてはいけない。」という励ましの言葉をかけていたのが印象的でした。

ミーティングの最後には、子どもたちが在留資格を得て日本に残るという強い気持ちをカードに書きました。法務省交渉の際に提出出来ればと考えております。子どもたちの切なる願いが必ず叶うよう、引き続き活動を展開してまいります。

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