2024年9月22日板橋区立グリーンホールにて、ミャンマー情勢講座「ミャンマーの今を知りたい」を開催しました。
前半は日本在住でミャンマー出身のチョチョアイさん(ビルマ女性連盟代表)から3年半前のクーデターから現在に至るまでの軍の非人道的な行為や市民の抵抗などについてお話しいただきました。ご自身のスマホに入っている現地の写真もスクリーンに映して参加者に見てもらい、特に女性や子どものつらい状況を説明されました。後半では、留学で来日し帰国する矢先にクーデターが起き、今は日本で仕事をしながら本国に支援金を送るために募金活動をしているヨウさん(Yaw Funding Japan)から、より身近な、市民の生活についてお話しいただきました。故郷では、軍に空爆されてしまうため学校は閉鎖され子どもたちは満足な教育が受けられておらず、また軍が食料を入れないようにしているため、人々は家畜を飼い野菜などを自ら栽培して一日一食にして何とか生きのびているとのことでした。国際的な支援や日本のODAなどは市民のために使われず、軍に入って同じ国の国民を攻撃する武器になっていることなど、切実な声も聞くことが出来ました。参加者からは「ミャンマーのことを知るきっかけになり、自分に何ができるか考えたい」、「TV等ではわからない生々しい話で衝撃的でした」などの感想を頂きました。
「日本でミャンマーのことが忘れられている・・」というチョチョアイさんの言葉から今回の講座が開催されることになりました。この講座が少しでも参加者皆さんの心に響き、多くの方に共有され、ミャンマー市民を支援していこうという気運が高まってほしいと思います。