第19回 移住労働者の集いを開催しました

2018移住労働者の集い
当事者アピールの様子

2018年6月3日、板橋区立グリーンホールにおいて、第19回 移住労働者の集いを開催しました。

はじめに、基調講演として上智大学教授 田中雅子氏をお招きし、「移住労働者の権利~いま世界では~」というテーマでお話しいただきました。国連の枠組みで移住労働者の権利を守る国際条約があるものの、日本を含めたほとんどの先進国が批准していません。その一方で、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」では「十分に管理された移民政策」について述べられています。田中氏は「十分に管理された移民政策」は移住労働者の就業機会を制限することにもつながるため、国際的な政策の推移も注意深く見ていくべきであると指摘しています。

次に、移住労働者である参加者自身からのからのアピールがありました。労災や不当解雇の当事者たちが自分たちのケースを訴えました。非正規滞在家族の子どもたちからも自分たちの現状などを訴え、会場では涙ぐむ参加者の姿もありました。

最後に、この会の締めくくりとして、移住労働者の権利を守る宣誓をしました。私たちはともに連帯し、移住労働者にとって真に公平な社会を実現できるよう努力していくことを誓いました。