第四回相談員育成講座「非正規移民・難民申請者の医療」を開催しました

第4回育成講座

講座の様子

2023年10月22日、APFS事務所にて第4回相談員育成講座「非正規移民・難民申請者の医療」を開催しました。講師は港町診療所の山村淳平医師にお願いしました。
まずは移民・難民の方たちが注意を要する病気の傾向が説明されました。収容中の人たちに関しては、それらにプラスして入管職員による暴行等による怪我などもあることが紹介されました。移民・難民の方たちの治療と予防を阻むものとして日本語や情報の欠如、高額な医療費なども挙げられましたが、何よりも健康保険や医療福祉制度からの締め出しや、難民認定の厳しさなど、制度的な要因があることが話されました。非正規移民・難民申請者であっても利用できる医療福祉制度も紹介されましたが、多くは自治体によって異なり、支援者と相談に行った方が良いとのことでした。質疑応答では、参加者から自身の経験からの実践的な質問などが出て、私たちも大変勉強になりました。山村先生のこれまでの活動に根差した信念なども聞けて、大変興味深い回となりました。 *この講座は「パルシステム東京市民活動助成基金」の助成を受けて実施しています

*山村医師が執筆した『入管解体新書』は収容施設での厳しい真実などが書かれており、山村先生のこれまでの活動が詰まった1冊です。13年前に当団体が支援していたスラジュさんの事件にも触れています。http://www.genjin.jp/book/b622920.html
山村先生のご厚意で、APFSからご購入いただきますと、売上の半額をAPFSにご寄付いただけることになりました。税抜き価格2,300円で販売いたします。送料はAPFSが負担いたします。
ご購入をご希望の方は、APFSのメールアドレス (apfs-1987@nifty.com)まで、送付先のご住所、氏名、冊数をご連絡ください。その後、お支払い方法を記入した用紙を同封のうえ、書籍をお送りします。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。