外国出身ボランティアのためのリーダーシップトレーニングを行いました

リーダーシップトレーニング

本番さながらの「ロールプレイ」

APFSは日本人が一方的に在住外国人を支援するのではなく、彼・彼女らとの相互扶助に基づき活動することを目指しています。この理念を体現すべく、掲題のトレーニングを東京ボランティア・市民活動センターに助成を受け、今年度より実施しています。

10月12日(祝)には、「心理」(第一回)、「法律」(第二回)に続く、第三回目として「相手と自分を知るためのワークショップ」が行われ、外国出身ボランティアに加え20名以上の外国人当事者が参加しました。お互いを知るための「フルーツバスケット」、手元に目線を落とさずに描ききる「似顔絵」、相手になり変わったかのように演技をしての「他己紹介」などのワークショップを通じて、あいさつ程度の仲だった人同士も大いにうち解け「相手を知る」ことができました。

「他己紹介」には「今一番みんなに伝えたいこと」という質問が含まれていました。ほぼ全ての参加者が「ビザのためにみんなで頑張りたい」という声を挙げました。彼・彼女らが入国管理局で叱責される場面に強い恐怖感を持っていることが分かったため、本番さながらの「ロールプレイ 」を行いました。同じ経験を乗り越えた元当事者である外国出身のボランティアが熱のこもった演技で、どう入国管理局に対峙していくのか真剣にアドバイスを行ったことで、涙ぐんでいたある当事者も、「とても参考になった」とのこと。自分自身に何かを吸収したようでした。回を重ねるごとにお互いに学び合う環境が生まれてきています。残りに2回のトレーニングでさらに何が生まれてくるか楽しみです。