APFS被災地支援プロジェクト(第4弾)を実施しました

花っこ畑

花っこ畑での花壇づくりを終えて
特定非営利活動法人APFS(ASIAN PEOPLE’S FRIENDSHIP SOCIETY)では、5ヶ国6名(イラン、スリランカ、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン)の外国人住民と共に2013年4月3日(水)~4月7日(日)まで岩手県陸前高田市・大船渡市において被災地支援プロジェクト(第4弾)を実施しました。
本プロジェクト実施にあたっては、現地で震災直後から活動を続けている大根コンプロジェクトの皆さんの全面的なご協力をいただきました。

実施内容は以下のとおりです。

2013年4月4日(木)10:00~16:00
●陸前高田市滝の里仮設住宅の窓ふき、高齢者への足湯、お茶会運営補助
午前中に全棟の仮設住宅の窓を外から拭きました。窓を拭きながら仮設住宅の住民と会話を交わしました。午後には、集会所にて、お茶会の運営を補助しつつ、高齢者の方々に足湯を行いました。
まどふき

2013年4月5日(金)10:00~16:30
●陸前高田市米崎町「陸前高田の花っこ畑」での花壇づくり、苗植え
2年前の津波で全てが流されてしまった土地に花畑を復活させたいと、「花っこ畑」の製作に日々取り組む吉田正子さんを手伝いました。6名の外国人住民は土がむき出しとなっていた箇所へ煉瓦を積み、花壇をこしらえました。また、夏に花が開くように、苗を植えました。
話し合い

2013年4月6日(土)10:00~16:00
●大船渡市末崎町西舘 笹竹・樹木の刈り払い
自らも被災者である地元住民が、樹木や笹竹が伸びきった山の中にある城跡を公園(街の歴史と震災を語り継ぐことを目的とした)にしようという取り組みをお手伝いしました。6名の外国人住民は地元住民の方が伐採した樹木や笹竹を運搬する作業を担当しました。
伐採

今回プロジェクトに参加したイラン人のメンバーは「私は22年間日本で生活していて今回の災害は他人事ではなく自分の国が災害を受けたのと変わりなく思っています。」と言います。また、パキスタン人のメンバーは「人間を守るのは人間しかいないし、人の心の”薬”になれるのも人間しかいない。こうして自分たちが手足を動かすことで、なんとか皆さんの力になりたい。」と言います。このような気持ちでそれぞれがプロジェクトに参加したことで、被災地の皆さまに受け入れていただくことができました。

東日本大震災から2年が経過し、東京にいると震災当時の記憶が風化しているようにも感じます。しかし、被災地の方々は当時の経験を今でもまざまざと語られていました。語られながら涙を流される方もいました。「地震直後は、生きるのに無我夢中だった。最近、やっと涙が流せるようになった。」と言っていました。被災地では、被災者の心身のケアが重要であると感じました。

APFSでは、被災地支援プロジェクトをこれからも続けていきます。皆さまのご支援・ご協力をお願いいたします。