外国人相談従事者のためのセミナー②-相談者との文化の差異を乗り越え、持続可能な相談活動を実現するためには-を実施しました

セミナー グループワーク

グループでの話し合いも活発に行われました
日時  2013年2月23日(土)18:00~20:00(17:45開場)
会場  板橋区グリーンホール 503会議室
講師  田中 ネリ(千葉メンタルクリニック・四谷ゆいクリニック・臨床心理士)
内容  ①外国人住民支援のための異文化間心理学(講義)
     ②相談者との間の文化の差異を乗り越えるには(個人ワーク・グループワーク)
対象  外国人相談従事者及び関心をお持ちの方
参加費 無料
主催  特定非営利活動法人ASIAN PEOPLE’S FRIENDSHIP SOCIETY(APFS)

2012年12月に開催された第1回に続きし、今回のセミナーを開催する運びとなりました。第2回目となる今回は、臨床心理士として外国人住民のメンタルヘルスケアに携わっておられる田中ネリ先生(四谷ゆいクリニック・千葉メンタルクリニック)をお招きし、外国人住民の抱える心理的問題や、外国人相談従事者のバーンアウトについての講義をしていただきました。

外国人相談従事者は、相談者との文化の差異や、相談業務の中で直面する解決困難なケースに悩み、バーンアウトする可能性が高い傾向にあります。また、過酷な状況で暮らす外国人住民も少なくなく、メンタルヘルス上の問題を抱えやすい状況にあります。持続可能な相談活動を実現するために、相談者のメンタルヘルスケアならびに外国人相談従事者自身のセルフケアについて、田中先生のご講義やグループでの話し合いを通して考えました。

田中ネリ先生は、セミナーの最後に「皆さんとこうして意見を交わせるのはとても素敵な時間ですね」とおっしゃいました。その言葉の通り、講師と参加者、また参加者どうしで活発に意見が交わされていました。多様なバックグラウンドを持つ参加者が互いに意見を交わすことで、それぞれの参加者が新たな視点を得られたのではないかと思います。しかし、異なる視点でものごとを考えているのにもかかわらず不思議と共通する意見も多く見られました。領域は違えども、外国人住民を支援するのに必要な姿勢は共通しているのかもしれません。