シンポジウム「多文化」を活かした商店街(まち)の活性化を考えるを開催しました

シンポ

基調講演の様子
日時 2013年2月11日(祝)15:00~17:30
会場 板橋区グリーンホール601会議室
主催 板橋区大山地域 地域社会活性化・多文化化プロジェクト推進チーム
助成 公益財団法人トヨタ財団

2013年2月11日、APFSは遊座大山商店街振興組合とともに「多文化」と「商店街」を考えるシンポジウムを開催しました。シンポジウムは新大久保商店街振興組合・森田忠幸前理事長、多文化まちづくり工房・早川秀樹代表、立教大学社会学部教授 水上徹男氏、遊座大山商店街振興組合・本多清司理事長、APFS・吉成勝男理事という、顔ぶれの中行われました。

基調講演では森田氏に実際に日本一外国人の多い街・新大久保で、どのように数多くの観光客が訪れる商店街が出来上がったのかをご自身の体験も踏まえ、お話して頂きました。
その後、水上氏を進行役としたパネルディスカッションが行われ各パネラーは今まで行ってきたこと、抱えている問題を述べた後に、問題解決に必要なことを討議していきました。

森田、本多氏からはともに「商店街では、大手チェーンが参入せず、後継者問題もまだ解決していない」との意見があがりました。また、商店街で外国籍の店主と上手くやっていくことの困難さも指摘されました。
早川氏からはいちょう団地を中心に外国籍の若者の力で街が振興した事例の紹介がありました。当団体の吉成からは「外国人増加は止まらないからこそ、彼らとどう付き合っていくか、市民団体として主導で行えることを考えたい」との意見が挙がりました。

今回のシンポジウムでは「商店街の後継者不足の現状」と「商店街で外国人籍の店主とともにやっていくことの難しさ」そして「商店街と外国人籍の店主の間を受け持つ、市民団体の必要性」などが主な論点としてあがり、参加者も含め多くの質問が飛び交う白熱したシンポジウムとなりました。APFSとしてもあらためて、外国人、日本人どちらにもアプローチ出来る市民団体の必要性を感じるとともに、今後も外国人支援を通して地域の活性化に貢献していきたいと考えています。