APFS震災プロジェクト 寄付の御礼

支援物資を渡している風景

支援物資を直接届けました
当団体では、東日本大震災発生以後、岩手県陸前高田市・大船渡市への支援(震災プロジェクト)を継続して行ってきました。プロジェクトへの寄付を募ったところ、148,000円が集まりました。当初予定していた炊き出しを行うには金額が不足していたため、皆さまからのご寄付は2011年5月26日~30日まで行われた当団体震災プロジェクト第3弾において、物資(食糧・電化製品)支援に使わせていただきました。内訳は以下のとおりです。
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食糧    米・味噌・醤油・塩・レトルト・常温保存可能な牛乳
電化製品 扇風機 7台
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皆さまのご寄付で購入した食糧は地域のリーダーである多田工房さんに直接お渡しすることができました。自衛隊からの食糧支援がちょうど終了する時期にあたり、私たちがお渡しした直後に早速食糧を持っていかれる被災者の方もいました。皆さまのご寄付に感謝を申し上げます。

第3弾プロジェクトでは、物資支援に加え、日本で21年以上暮らしている外国人住民(イラン、スリランカ、パキスタン、フィリピン出身)が直接現地に入り、身体を動かしてきました。

【APFS「震災プロジェクト」 第3弾概要】———————————————-
目 的  日本で長年暮らしている外国人住民として、被災地に貢献するため
日 時  2011年5月26日(木)~5月30日(月)
内 容  民家の復興支援(泥のかき出し、瓦礫撤去等)
      ―民家のゴミの撤去
      ―民家の壁の解体
      ―地域の側溝の泥の掻き出し
      ―支援物資の提供
参加者  6名(5カ国出身 イラン、スリランカ、パキスタン、フィリピン、日本)
活動先  岩手県陸前高田市高田町の民家
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第1弾のバングラデシュ料理炊き出し(3月27日)、第2弾のミャンマー料理炊き出し(4月9日)に続く、第3弾プロジェクトでは民家の復興支援を行いました。「第二の母国である日本に貢献したい」という気持ちを強く持って、参加者は作業に没頭しました。建築業者でも3日を要する仕事をわずか1日で終わらせたこともありました。被災者の方々にとても喜んでいただきました。

今回支援活動をした場所は、海まで歩いていける距離にあり、近くでは警察によるご遺体の捜索が依然として続いていました。このような危険な場所で、外国人住民は最後まで活動をやり遂げました。今回の活動を受け入れてくださった、多田工房の多田繁喜さんからも「最初は外国人ということで、コミュニケーションが取れるか心配だったが、実際本当に頼もしかった」という言葉が聞かれました。今回の被災地支援は、外国人住民が日本社会において「支えられる」存在から、「共にいきる」存在へと確実に変化していることを示したと言えます。