APFS子どもの夢を育む100日間行動 レポート① 子ども会議

子ども会議

2015年8月29日(土)13:30~15:30まで「APFS子ども会議」を行いました。
APFS子どもの夢を育む100日間行動」を開始するにあたり、非正規滞在の状況に置かれている子どもたちが何を課題と感じているのか、
また、自らの課題を解決するために何をするべきかを話し合うために行いました。
フィリピン人ないしはイラン人を親に持つ小学校高学年~専門学校までの10名の子どもが参加しました。

会議の始めには、かつて、非正規滞在の状況にあり、様々な努力の末、在留資格を勝ち取った、元当事者の話を聞きました。
元当事者からは、「自分を見捨てずに毎日を大事に生きて欲しい」こと、「在留資格がなくて苦労した経験が今の人生においてプラスとなっている」こと、
「子どもの権利条約」が存在し、日本もそれに批准していることなどが話されました。
話を聞いた子どもたちからは、「行動することが大切だと感じた。」「子どもの権利条約と今、自分が置かれている状況には矛盾があることに気が付いた。」「自分も夢を持ち続けようと思った。」という声が聞かれました。

続いて、今、自らが課題と感じていること、どう解決していくべきかを話し合いました。

課題としては、
・今のままでは進学や就職といった夢を実現できないこと
・保険に加入出来ず、病院に行けないこと
・親が仕事が出来ないために、生活が苦しいこと
・(高校での)海外研修等に自分だけが参加出来ないこと
などが挙げられました。

解決策としては、
・信頼できる友達に自らの状況を話し、協力を求めること
・署名活動をやること
・デモを起こし真剣さを公の場でアピールすること
・みんなと違うをポジティブに(考える)
などが挙げられました。

特に印象的だったのは、子どもたち自身が「自由を手に入れたい」、「ビザという壁をぶち壊したい」という言葉を発したことです。
APFSは子どもたちが自らの夢を育むことができるように、9月より子どもたちと共に100日間行動に取り組みます。
皆さまのご支援・ご協力をお願いいたします。