『市民が提案するこれからの移民政策―NPO法人APFSの活動と世界の動向から―』出版記念の集いが催されました

記念講演

水上徹男教授による記念講演
2015年5月20日に『市民が提案するこれからの移民政策 ―NPO法人APFSの活動と世界の動向から―』が、現代人文社より出版されました。本書では、欧米諸国やアジアの移民受け入れ国の現状と課題について、また日本における外国人・移民政策の進め方について、外国人支援を30年間に渡って実践してきたAPFSが市民活動の視点から問題を提起しています。

本書では、あくまでも外国人・移民政策について問題を提起したものであり、日本社会を構成するすべての人々が議論に参加してほしいと願っています。ヘイトスピーチが公然と行われている中で「多文化共生社会」を言葉で叫ぶだけでは何も解決しません。行動を通して、公正で開かれた社会を築き上げていくことが必要です。

そこで、書籍に関する、ご意見、ご批判をいただくことを目的に、2015年8月1日(土)、板橋区立文化会館において出版記念の集いを開催しました。約60名の方にご参加いただきました。

編者の水上徹男教授(立教大学社会学部)に「移民政策を考える」と題した記念講演もお願いしました。日本における外国人住民支援の変遷から、移民をめぐる世界の動向、トランスナショナリズムの概念、APFSが今後果たし得る可能性など、多岐に渡る内容を分かりやすくご説明をいただきました。

現代人文社社長・成澤壽信氏の乾杯を受けて、和やかに会は進みました。移民に関わる研究者と実践者、外国人住民の間での交流が盛んに行なわれました。

終盤には、バングラデシュの音楽を奏でるウットロンの皆さんにもお越しいただきました。珍しい音楽に皆さん耳を傾けていらっしゃいました。

なお、来場者より35,011円のカンパを頂戴しました。この場を借りて御礼を申し上げます。