多田謡子反権力人権賞を受賞しました

APFSはこの度「多田謡子反権力人権賞」を受賞しました。2011年12月18日(土)、総評会館にて代表理事の加藤が「非正規滞在外国人の権利擁護の闘い」というタイトルで受賞記念の講演を行いました。

多田謡子反権力人権基金は、1986年12月18日、29歳の若さで夭折した弁護士・多田謡子氏を記念し、その遺志を将来に生かすために、謡子氏の遺産に有志のカンパを加えて、1989年6月13日設立されたものです。多田謡子氏は弁護士として数多くの反弾圧活動、人権擁護活動してきました。毎年、多田謡子氏の命日である12月18日前後に、国家権力をはじめとしたあらゆる権力に対して闘い、人権擁護に尽くした団体および個人を顕彰して賞金を贈呈するとともに、受賞者の講演会を開催して、人権擁護に関心ある人々と広く交流していくことを、主たる目的としています。

受賞理由は以下のとおりです。
《受賞理由》
1987年、急増していたアジアからの人々と日本人の協力によって設立されたASIAN PEOPLE’S FRIENDSHIP SOCIETY(以下APFS)は、弱い立場で声を上げられない外国人の権利を守るために長年活動してきました。とりわけ近年、来日した外国人の長期滞在が進行し、国際結婚や定住傾向が進み、在留期間を経過して滞在するいわゆる非正規滞在外国人に対して日本政府が過酷な政策をとり続け、日本で生まれ、育った子供まで強制送還されるという事態の中で、APFSは多くの非正規滞在外国人とともに、合法的な滞在を勝ち取る闘いを進めています。
非正規滞在者であっても人権は守らなければならないという方針にもとづいてねばり強く闘い、法務省に外国人政策の変更を余儀なくさせるところまで闘いを進めているAPFSの活動に心からの敬意を表し、多田謡子反権力人権賞を贈ります。