スラジュさん国賠第1回期日が終わりました

スラジュさん

生前のスラジュさん
2011年10月31日(月)はスラジュさん事件の国家賠償請求訴訟の第1回期日でした。

スラジュさんの奥様からの意見陳述があり、5分ほどでしたが今の気持ちを訴えました。「この裁判を通して事件の真相を明らかにしてほしい」、「入国管理局に正式に謝罪してほしい」、この二つをお願いしていました。陳述の中で、事件の数日前の面会の際にスラジュさんが「愛だよ、愛があるから私は絶対諦めないの」と言っていたその言葉が今でも毎日耳に聞こえてくると、奥様がおっしゃっていました。20年以上も一緒にいたスラジュさんが亡くなり、その喪失感はいかばかりかと胸が詰まりました。

一方で国のほうは、認否を留保するの一点張りで、誠意を全く感じさせないものでした。

次回は2012年1月16日(月)14時~705法廷です。今回は傍聴人が70~80人ほどお越し頂き、傍聴席に座れずに法廷の外で待っている方もいました(傍聴出来なかった方、申し訳ありません)。次回も傍聴席を埋めて、この事件が注目を浴びていることを示したいと思います。傍聴のご協力どうぞよろしくお願いいたします。

入国管理局職員の不起訴処分の報道について(2011年11月7日現在)

11月4日(金)に一部メディアから書類送検されていた入管職員の不起訴処分報道がありました。これは検察からの公式発表ではないため、11月7日(月)に弁護団が千葉地検に確認したところ、地検から以下の回答がありました。
・報道は関知していない
・処分予定は何とも言えない
不起訴処分は誤報でした。この報道によってスラジュさんの奥様はショックで打ちのめされました。また、これが誤報と分かり、そうした心無い報道の存在に再度傷つきました。誠実な報道を望みます。