外国人人権ホットラインを実施しました

ホットライン

日本では、「世界人権宣言」の趣旨及び重要性を訴えかけるため、毎年12月10日を最終日とする1週間(12月4日から12月10日まで)を「人権週間」と定めています。
「外国人の人権を尊重しよう」も17の年間強調事項の一つとして挙げられています。
外国人へのヘイトスピーチが蔓延し、技能実習生制度が人身売買の温床とアメリカ国防省から批判を受ける中、
外国人の人権について日本社会へ啓発することが必要だと考えました。

そこで、APFSでは「人権週間」に合わせて、2014年12月8日(月)~10日(水)に「外国人人権ホットライン」を実施しました。
2014年6月から行っている「希望への道プロジェクト」の一部に位置づけ、
どうすれば外国人の人権が守られ、外国人を含めた全ての人が「希望」を持てる社会を築けるのかを探りました。
外国人相談の経験豊富な弁護士が常駐し、中国語、韓国語、タガログ語、英語の通訳が受けられる体制を整えました。

ホットラインへは、人種差別に対する憤り、医療を受けられていない現状、在留状況の不安定さに起因する入居差別などの相談が寄せられました。
外国人が人権課題を日本で抱えていることが改めて浮き彫りとなりました。
電話を受ける中で、外国人をどこか下に見ている日本社会のまなざしの存在を感じました。
誰もが同じ人として対等に接することの難しさ、また重要性を再認識する機会となりました。

本事業においては、ボランティアスタッフも大いに活躍しました。
「今回限りにせず、またホットラインをやりたい」との声も聞かれました。
是非、またこのような機会を設けていければと思います。

※本事業は公益信託オラクル有志の会ボランティア基金より助成をいただきました。
  改めて、助成に御礼を申し上げます。