時局講演会 盛況のうちに閉会

2018年12月15日、「どうなる日本の『外国人労働者』受入れ政策-市民が抱く5つの疑
問にこたえる」と題して時局講演会を開催しました。日本人、在住外国人60~70名ほどの
方々が来場しました。

ここ数か月、入管法改定の議論がメディアで盛んに取り上げられているため、APFS事
務所にも日本人や在住外国人から新入管法関連の問い合わせがあり、そのため今回の講演
会を企画したとまずはAPFS主催者から趣旨説明がありました。その後、筑波大学名誉教
授の駒井 洋先生の講演が始まりました。今回の入管法改定の中身、世界での移民難民問題
、日本国内での外国人労働者受け入れ現状など、幅広くお話しがありました。新入管法に
よってふたたび多くの非正規移民が生み出されるのではと危惧していると話されました。
質疑応答では当事者である外国人労働者から実際の職場環境について意見が出ました。ま
た、日本人参加者からは日本の全ての雇用主が外国人だけを搾取しているわけではない、
と批判の意見が出る一幕もありました。それに対して同じく日本人参加者から、日本人労
働者も声を上げないのはおかしい、下から変えていくことが日本人、外国人労働者にかか
わらず必要だという意見が出され、会場での議論がヒートアップしました。

引き続きAPFSの現場からということで、最近の相談現場から、特に非正規滞在者を取
りまく現状についてAPFSの吉田真由美から報告がありました。最近の在特取得の厳しい
状況、再審情願を何度出しても不開始告知されてしまう現状が話されました。2018年
9、10月の2か月でAPFSメンバー4件が再収容されそのうち3件が即時送還されたことが報
告され、非正規滞在者への対応がかなり厳しくなっていることが述べられました。

深刻な雰囲気から一変、講演会の後は懇親会となりました。日本人外国人交え、参加者
一人ひとりが自分のバックグラウンドなどを述べる時間があり、交流は楽しいものとなり
ました。