「外国出身ボランティアのためのリーダーシップトレーニング」終了

リーダーシップトレーニング(第5回)

真剣にビデオを視聴する参加者

APFSでは、2009年6月から「外国出身ボランティアのためのリーダーシップトレーニング」を東京ボランティア・市民活動センターの助成をいただき開催してきました。

2010年3月21日、その最終回が「子どものいじめにどう対処するか」をテーマに行われました。板橋区グリーンホールで開催され、20名ほどが集まりました。

外国出身のボランティアには子どもがいる方が多く、かねてからこの問題に関心を持っていました。今回は、いじめ問題に取り組むNPO「エンジェルハートプロジェクト」の武田さち子さんにお越しいただきました。

武田さんからは、小・中学校で起こる様々ないじめの事例などが紹介されました。最近ではいじめを受けた子どもの保護者が学校や教育委員会を相手に裁判を起こすケースもあります。しかし、裁判は時間とお金が必要であり、また必ず勝てるわけではありません。その上で、武田さんからは子どものいじめと向き合い、解決するために、保護者が取るべき対応策を詳しく教えていただきました。武田さんは、いじめを早期に発見するためのポイントとして「日ごろから子どもの話を良く聞き、変化に気づくこと。」「子どもから信頼されるような親になること。」「こどもをいじめる側にしないこと。」を挙げました。また「人に優しくするためには、自分が幸せではないといけない。大人も子どもの前で幸せになってください。まずは身近なところから助け合いを。」と強調しました。

小・中学校でのいじめが近年増えていると武田さんは指摘します。特に、外国人は学校の中で人数が少なく、見た目、言葉が違うため、いじめの対象にされやすいとのことです。小・中学校などでのいじめは、些細なものから、将来の生活に重大な障害をもたらすものまで様々です。APFSとしても、子どもが日本で幸せに生活していくために、この問題に向き合っていきます。