• スラジュさん事件

2010年3月22日、ガーナ国籍男性　アブバカール　アウドゥ　スラジュさんが強制送還中に死亡しました。日本で初めて起こった、この送還中の死亡事件から3年が経とうとしています。
スラジュさんの死亡は、送還に同行した入国管理局職員のスラジュさんへの過剰な制圧行為が要因であると遺族含め支援者たちは考えています。これに対し、千葉地検及び入国管理局を管轄する法務省・国側は、スラジュさんの死の原因は、彼の心臓疾患によるもの（事件から2年以上して、保管していたという彼の心臓を調べ、もともと心臓に疾患があったと主張）としました。本当に彼の心臓に疾患があったのか、またその疾患が死亡の原因だったのか、疑念だらけのこの事件の真相究明のため、現在、法務省・国側を被告とした国家賠償請求訴訟を行っています。

今回の報告集会では、事件発生からこれまでの動き、判明してきたこと、今後どう進展していくのかなどを、弁護団の先生からお話を頂きながら、この事件の問題点などを検証していきます。また、彼のご遺族、生前親交のあった友人などからもお話しを頂き、皆さまに彼の人柄についても知っていただきたいと思っています。
送還中の死は、決してあってはならないことです。スラジュさんの死を無駄にしないためにも、より多くの方々とこの事件の問題性を共有したいと思っております。ご参加をお待ちしております。