スラジュさん事件国賠訴訟 国の控訴に抗議します!

デモ

国の控訴に抗議します!
2014年3月31日、国は、先に言い渡されたスラジュさん事件国賠訴訟の判決を不服とし控訴いたしました。

東京地裁は2014年3月19日、スラジュさん事件国賠訴訟の判決として、入管職員のスラジュさんに対する行為の「違法性」を認め、その違法な制圧行為によってスラジュさんは「窒息死」したとしました。この判決は、スラジュさんの死因は心臓疾患であるとし入管職員を嫌疑なしの不起訴とした千葉地検、及び入管職員による制圧行為は適法だったとした法務省の見解を真っ向から否定する画期的な判断でした。
 
スラジュさんの妻、支援団体APFS、そしてこれまでスラジュ事件を支援してきた支援者の皆さんはこの地裁判決後、国側に真摯にこの判決を受け入れ控訴をしないよう署名活動を行ないました。また、メディアはこの判決を取り上げ、入管行政の在り方が問われている判断、としました。国会議員もこの事件の問題性に注目し、一部の議員からは国に対し控訴をしないよう働きかけもありました。

こうした世論に背を向け、国は控訴を決断しました。この判決は入管行政を根本から改善するチャンスだったはずです。そのチャンスを無にし、国はあくまでも国のプライドのために控訴したといえます。スラジュさん妻、及び支援団体APFSはこの控訴に強く抗議いたします。

2014年4月1日
スラジュ妻
ASIAN PEOPLE’S FRIENDSHIP SOCIETY(APFS)