「第二の母国」力になりたい 陸前高田で外国人が撤去奉仕

岩手日報 2011年5月28日より抜粋

在日外国人の有志4人は27日、陸前高田市でボランティア活動を始めた。日本で暮らす外国人の生活をサポートするNPO法人APFS(東京、加藤丈太郎代表)の活動の一環。がれき撤去や泥のかき出しなどに汗を流した。パキスタン、イラン、スリランカ、フィリピン出身の4人は、同市高田町の被災民家を訪れ、壊れた家具や日用品を撤去。砂ぼこりが舞う中、黙々と作業に励み、タンスなどをトラックに積み込んだ。参加者は主に関東在住で、日本に住んで22年以上。フィリピン出身のサンミゲル・ダンテさん(49)=千葉県市原市=は「テレビで見るより被害がひどい。日本は第二の母国。少しでも役に立ちたい」と張り切っていた。活動は30日まで。
【写真=ヘルメットとマスクを着用し、民家のがれき撤去作業に精を出す在日外国人ボランティア=27日、陸前高田市高田町】