APFS・高島平ACTによる安保関連法案に関する共同声明

安保関連法案は衆議院を通過した後、現在参議院で審議されています。2015年9月中には採択される可能性もあります。

特定非営利活動法人ASIAN PEOPLE’S FREINDSHIP SOCIETY(APFS)ならびに特定非営利活動法人ASIAN COMMUNITY TAKASHIMADAIRA(高島平ACT)は、30ヶ国以上の外国人住民が抱える問題解決に当たってきた経験を踏まえ、安保関連法案について、国会が拙速に採択することに反対します。各種世論調査の結果から、国民の過半数が今国会での採択に反対していることが分かります。国民の理解がない中で、法案が成立することを危惧します。

「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」という憲法9条の精神は、APFS・高島平ACTを訪れる外国人住民の多くに知られ、尊敬されています。日本が世界に誇るべき大切な精神です。安保関連法案を採択するためだけに、憲法9条の解釈を変えることは絶対に許されません。

安保関連法案が採択されたら、他国の戦争に巻き込まれ、自衛隊も海外で武器を手に闘わなければならないかもしれません。そして、いつ闘いが始まってもおかしくないという状況は、日本人住民と外国人住民がこれまで培ってきた絆に亀裂を生む可能性を秘めています。日本国内においても、特定の国、特定の宗教を信ずる人が迫害されるような状況が生まれることを強く危惧しています。

APFS・高島平ACTは外国人住民と対話を重ねる中から、問題の解決に尽力してきました。お互いの違いを理解し、信頼関係を構築してきました。世界の諸問題に対しても、武力ではなく、外交、対話によって問題を平和的に解決するべきであると信じています。
APFS・高島平ACTはどこの国の人とも敵対することなく、あらゆる国の人が共に生活が出来る社会をこれからも目指します。